機能性素材の開発と製造について 辻製油株式会社 機能性事業本部 営業部 園 良治
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| 現在,食用植物油の製造においては,さまざまな油糧種子から,大量にかつ安定的に工業的製造が行われている。その製造工程からは各段階での精製処理に伴い,種々の副産物が発生するが,ここ20〜30年で大きく変化したのは,搾油方法の改善と相まって,副産物に含まれる成分を取り出し有効利用を進め,価値を見出すという点であり,古くより実用化されたレシチンやトコフェロールに加えて,ステロール等のさらに微量な有用成分の分離・精製が実用化されている。弊社においては,昭和22年に国産菜種を原料に搾油を開始して以来,製油業を本業として,菜種に加えてコーン胚芽の搾油も手がけ,最終製品である白絞油・サラダ油や油粕に至る製造工程の技術を確立する一方で,大豆レシチンに着目した。弊社は大豆油を製造しておらず,そのため当初からの開発のコンセプトは,通常のペースト状レシチンの高度利用であった。昭和46年に粉末状大豆レシチンの工業的生産を国内で始めて実用化し,改質レシチン製造の基礎を築き,その後もレシチンの抽出・精製の技術を確立させ,多種多様な大豆レシチンの製品化を行うに至った。さらに,コーン胚芽からコーン油を製造する際の技術と,改質レシチンで蓄積した技術を生かしてコーンセラミドの製造に成功し,大豆レシチン,コーンセラミドに共通する「美と健康」のコンセプトのもと,植物油とは異なったオリジンのフィッシュコラーゲンペプチドも新たな機能性素材として上市した。
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