BASF酸化防止剤のラインナップを紹介
BASFプラスチック添加剤部門の第3回コラムでは、弊社の酸化防止剤のラインナップについてご紹介します。

酸化防止剤は、BASFプラスチック添加剤部門の前身であるJ.R.ガイギー社やチバガイギー社が1960年代にヒンダードフェノール系酸化防止剤を世界で初めて市場に導入して以来、化学構造の異なるタイプを含め、さまざまな製品が開発されてきました。
表:BASFが取り扱う酸化防止剤の機能・構造別の分類
| 機能分類 | 構造分類 | 代表製品 | |
|---|---|---|---|
| 酸化防止剤 | 一次酸化防止剤 | ヒンダードフェノール系 | Irganox 1010、Irganox 1076 など |
| アミン系 | Irganox 5057 | ||
| ヒドロキシルアミン系 | Irgastab FS042 など | ||
| 二次酸化防止剤 | リン系 | Irgafos 168 | |
| イオウ系 | Irganox PS800、Irganox PS802 など | ||
なかでも、酸化防止剤の代表格であるヒンダードフェノール系酸化防止剤は、特定の樹脂種や用途でより優れた効果を発揮できるよう、化学構造が最適化され、さまざまなグレードが製品化されています。例えば、幅広い樹脂種に使用され、ヒンダードフェノール系酸化防止剤の代表的な製品であるIrganox 1010、各種エンプラに効果的なIrganox 245やIrganox 1098、合成ゴム向けに特化したIrganox 1520L、ウレタン向けのIrganox 1135など、現在では熱可塑性樹脂のほとんどをカバーできるラインナップを取りそろえています。
また、第2回のコラムでご紹介したとおり、二次酸化防止剤は、ヒンダードフェノール系をはじめとする一次酸化防止剤と併用することで相乗効果が得られます。そのため、リン系酸化防止剤のIrgafos 168も、幅広い樹脂種でフェノール系酸化防止剤と併用されています。さらに、長期耐熱性が求められる用途では、イオウ系酸化防止剤を組み合わせることも多くあります。
酸化防止剤のなかでも特徴的な製品として、ヒドロキシルアミン系酸化防止剤のIrgastab FSシリーズがあります。BHTやヒンダードフェノール系酸化防止剤を樹脂に添加すると、酸化防止剤に由来する樹脂外観の黄変が問題となる場合があります。一方、ヒドロキシルアミン系は非フェノール骨格であるため着色をほとんど示さず、変色を避けたい用途で活用されています。
樹脂製品にどの酸化防止剤グレードを選定すべきか、異なるタイプの酸化防止剤を組み合わせた処方が必要か、など酸化防止剤の選定・検討でお困りの際は、当サイトを通じてお気軽にお問い合わせください。
BASFジャパンの次回、第4回コラムは「耐候安定剤(紫外線吸収剤およびHALS)の作用機構について」です。
どうぞお楽しみに。
本記事はBASFジャパン株式会社様にご提供いただきました。
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