消泡剤の評価工数を削減するには?コーティング・潤滑油向け評価代行サービスを解説
消泡剤の選定では、実際の配合条件で複数候補を比較し、消泡性だけでなく相溶性や外観への影響まで確認する必要があります。本記事では、コーティング剤・潤滑油を対象に、MUNZING社のラボ設備を活用した評価代行サービス「Additives Doctor」の評価項目、利用メリット、必要なサンプル、評価期間を紹介します。

目次
消泡剤評価を取り巻く課題
消泡剤とは、液体中や表面に発生する泡を消したり、泡の発生を抑えたりするために使用される添加剤です。用途や処方によって求められる消泡性・相溶性・外観への影響が異なるため、実配合での評価が重要になります。
コーティング用途では、製造工程におけるプロセス適性に加え、塗膜形成後の外観・機能など、さまざまな性能が求められます。一方、潤滑油用途では、長寿命化や潤滑特性などの性能向上が求められます。
こうした高機能化が進む一方で、処方は複雑化しており、添加剤の選定、各種規制への対応、試験・評価に多くの工数を要することが課題となっています。特に、サンプルの取り寄せから比較・評価までを自社で行う場合、研究開発担当者の作業負荷が増え、開発期間の長期化やコスト増につながる可能性があります。そこで豊通ケミプラスでは、サプライヤーであるMUNZING社(ドイツ)と協業し、研究開発担当者の初期評価工数を削減する評価代行サービスを提供しています。
Additives Doctor - サンプルを送付するだけで、評価レポートと添加剤処方をご提案

「Additives Doctor」は、MUNZING社が保有するラボ設備と技術知見を活用し、コーティング剤・潤滑油のサンプルを分析・評価するサービスです。消泡性能をはじめ、用途ごとの評価項目に基づいて比較試験を行い、評価レポートと用途・課題に応じた添加剤処方をご提案します。サービスは無償で提供しています。
※評価内容や対象サンプルによっては、対応できない場合があります。
※本記事では、コーティング用途と潤滑油用途の評価内容をそれぞれ紹介します。
I. コーティング(インキ・塗料・粘接着剤など)用途の評価試験
1. 活用メリット
- お客様の実際の配合を用いた評価が可能
- 複数の消泡剤を同条件で比較し、候補を絞り込み可能
- 消泡性能だけでなく、外観や塗膜品質もあわせて確認
- スクリーニング作業を代行し、開発・評価の初期工数を削減
- 用途・課題に応じた製品候補の選定を支援
評価代行サービスを通じて、お客様の配合や課題に応じた添加剤の選定・処方検討を支援します。
2. 主な評価項目
コーティング用途では、消泡性能だけでなく、塗膜形成後の外観も含めて評価します。目的や課題に応じて、以下の試験方法を組み合わせて評価します。
A)消泡性評価(液中での消泡性・抑泡性)
- Air Sparger Test
- Dissolver Test
- Red Devil Test
- Recirculation Test
- IKA Stirring Test

B)塗膜・外観評価(仕上がり評価)
- 外観チェック
- ローラー塗装
- スプレー塗装
- 刷毛塗装
主な評価項目(例):消泡性能、クレーター発生、光沢、レベリング性、微細泡残り、オレンジピール、ヘイズ(白濁)

3. 評価にご準備いただくもの
消泡剤評価の場合、評価に必要なサンプル量は2~4 kgが目安です。
<追加でご提供いただきたい情報>
- 用途(工業塗料、インキ、接着剤など)
- 現在の課題(泡、ピンホール、レベリング不良など)
- 規制要件(食品接触、VOC規制など)
- 基材
これらの情報をご提供いただくことで、用途・課題に応じた評価計画や製品候補をご提案しやすくなります。
4. 評価期間

通常は、サンプル受領後2週間程度を目安に評価結果をご報告します。
※案件内容、サンプル数、追加試験の有無などによって期間は変動します。
お問い合わせ先
豊通ケミプラス株式会社 コーティング材料部 添加剤G
TEL: 03-4306-8663
Mail: coating_additive_sales@toyotsu-chemiplas.com
II. 潤滑油(金属加工油・工業用潤滑油・エンジン油など)用途の評価試験
1. 活用メリット
利用方法は、対象サンプルと必要書類を当社指定場所へ送付するだけです。
- 初期評価にかかる工数を削減し、研究開発担当者の処方検討を支援
- 評価結果を通じて、課題に対する技術知見の蓄積を支援
- 対象の潤滑油に適した添加剤の選定・設計、および処方提案が可能
- 油剤の組成詳細を開示せずに評価可能。評価内容・結果は秘密保持契約に基づき管理
2. 主な評価項目
A)Standard Compatibility Test(UAI-137)
消泡剤の相溶性を確認する外観試験です。

B)Tank Side Recirculation Foam Test(UAI-138B)
循環ポンプを使用して消泡性能を確認する試験です。

※そのほかの評価項目をご希望の場合は、ご相談ください。
3. 利用手順
対象サンプルと必要書類を送付後、試験内容を確認し、ラボで評価を実施します。評価結果に基づき、用途・課題に応じた添加剤候補や処方をご提案します。

4. 評価にご準備いただくもの
- 対象油剤:3 L
- SDS(英語) ※日本語のみの場合はご相談ください。
- 該非判定書 ※当社書式をご用意します。
お問い合わせ先
豊通ケミプラス株式会社 精密化学品部 機能材料グループ
TEL: 03-4306-8665
Mail: saito_takatoshi@toyotsu-chemiplas.com
製造メーカー情報

Münzing Chemie GmbH
URL:https://www.munzing.com/en/
よくある質問(FAQ)
Q.Additives Doctorは有料ですか?
A.本記事で紹介している評価代行サービスは無償です。ただし、評価内容や対象サンプルによっては対応できない場合があります。
Q.コーティング用途では、どの程度のサンプルが必要ですか?
A.消泡剤評価の場合、2~4 kgが目安です。用途、現在の課題、規制要件、基材などの情報もあわせてご提供いただくと、評価計画を検討しやすくなります。
Q.コーティング用途の評価にはどのくらいの期間がかかりますか?
A.通常はサンプル受領後2週間程度が目安です。案件内容、サンプル数、追加試験の有無などによって変動します。
Q.潤滑油用途ではどのような試験を行いますか?
A.相溶性を確認するStandard Compatibility Test(UAI-137)や、循環ポンプを用いて消泡性能を確認するTank Side Recirculation Foam Test(UAI-138B)などを行います。
Q.潤滑油の組成をすべて開示する必要がありますか?
A.本サービスでは、油剤の組成詳細を開示せずに評価できます。評価内容・結果は秘密保持契約に基づいて管理します。
その配合課題、商品選定だけで解決しようとしていませんか?
性能・コスト・規制対応まで、最適な“組み合わせ”から設計します。
こんなお悩みはありませんか?
最適な添加剤が
見つからない
新機能に関して
社内に知見がない
性能は変えずに
コストダウンしたい
既存材料の
代替品を探している
添加剤ドットコムなら、お客様の課題に合わせて
最適な添加物や解決策をご案内します。
豊田通商グループの国内外のネットワークと豊富な人材を活かし、お客様の事業が抱える課題の解決に向けた技術提案を行います。それぞれの得意分野を持った、3つの化学品専門商社が合併した背景から、お客様のマーケットも幅広く、各領域での知見も深いことから、お客さまに合わせた最適なソリューションのご提案が可能です。
添加剤の
組み合わせで解決
豊富なノウハウ
による提案
コスト最適化の
ための施策検討
代替品の探求と
お取り扱い
商品に関する詳しい情報・ご相談など添加剤選びのパートナーにお気軽にご相談ください。
添加剤ドットコムなら、お客様の課題に合わせて
最適な添加物や解決策をご案内します。
商品に関する詳しい情報・ご相談など添加剤選びのパートナーにお気軽にご相談ください。
365日24時間受け付け。サンプルは送付審査から通常1週間以内発送。
新規会員登録商品に関する詳しい情報・ご相談など添加剤選びのパートナーにお気軽にご相談ください。
ご相談・お問い合わせ取引先拡大、用途開拓、技術提案の機会創出をご検討中の企業様はぜひご相談ください。
サプライヤー募集のお問い合わせ




